返済できない債務を帳消しにしてくれる
自己破産という制度は、なにも
メリットばかりではありません。
ただ借金がなくなるだけではなく、
生活に様々な制限を強いられるのです。
ここでは、自己破産によって家族に影響を
及ぼすことを5つに絞ってご説明します。
例として、父親が自己破産をしたと
仮定してみていきましょう。
まず父親が自己破産をした場合、
母親にはどのような影響が
及ぶのでしょうか。
夫婦であるということは、代わりに債務を
請け負わなければいけないような
気がしますが、実際にはそんなことはありません。
連帯保証人でもない限り、
父親の借金が母親に移動するという
ことはないのです。
これは財産に関しても同じで、
母親名義の財産が換価処分される
といったこともありません。
次に、子供に与える影響についてみていきます。
自己破産が子供に与える影響はコレ!
結論から言えば、母親同様、父親の
自己破産によって子供に何らかの
影響が及ぶことはありません。
自己破産そのものを理由として
登校が不可能になる、資金難から
学校へ行くのが難しくなる、
といった心配は不要です。
上で述べたとおり、たとえ一家の主たる父親が
自己破産をしたとしても、家族には
何の影響も及ぼさないことが分かりました。
しかしそれと生活とは別問題です。
自己破産を行うと、数年間は新規で
クレジットカードを作成したり、各種ローンを
組むことができなくなります。
たとえば高額になりがちな家電製品等を
購入する必要が出てきた場合、ある程度
まとまった金額を用意して一括で
支払わなければならなくなります。
また、自己破産すると持ち家を没収されます。
そうすると引っ越しを余儀なくされますから、
これまでと同じように
生活するというのは困難です。
自己破産を検討しているのであれば、
以上のことを前もって家族に
伝えておく必要があるでしょう。
基本的に自己破産というのは
個人の問題です。
いくら家族であろうと、
影響の及ぶ範囲と及ばない範囲があります。
とはいえ、ある日突然自己破産したことを
告げても驚かれるでしょうから、
前もって伝えておく必要がありそうです。