近年では、たくさんの外国人の方が
日本に移住して生活しています。
もしそうした人たちが自己破産を
した場合、永住権は発行されるのでしょうか。
また日本に住む日本人が自己破産を
した場合、海外移住は可能なのでしょうか。
知っトク！外国人の永住権は！？日本人は海外移住できなくなる！？
まずは日本に生活する
外国人の方についてお話しします。
たとえ外国人であっても、日本人と同じように
自己破産を行うことが可能です。
これは破産法にもきちんと明記されています。
一般的には、自己破産を行うと財産を
没収されますが、これは国境を越えていても
効力を発揮します。
つまり日本に住む外国の方が
自己破産をして、自身の国に財産を
持っている場合、それらもすべて
換価処分されるということです。
無論、日本とは遠く離れた外国ですから
それだけ手続きは複雑になりますが、
きちんと申告しなければ
財産隠しと見られてしまいます。
では冒頭でも触れた永住権に
関してはどうでしょうか。
結論から言えば、自己破産を理由に
外国人の方が日本の永住権を
奪われるようなことはありません。
外国人が日本から強制送還の措置を
取られるのは、何らかの犯罪行為を
行った場合のみです。
次に日本に住む日本人が
自己破産をした場合、海外移住可能か否か
についてお話ししまししょう。
自己破産によって海外移住の
権利を奪われるといったことは
ありませんから、破産後であれば可能です。
ただし注意しておきたいのが、破産の手続きを
している最中は海外旅行
および移住は難しいという事実です。
裁判所に長期の旅行や出張の理由を
説明し、それらの理由が認められた場合
のみ可能となります。
とはいえ自己破産によって財産を
処分されている以上、安くない渡航費の
捻出は難しいはずです。
海外移住を考えるのであれば、すべての手続きが
完了してからにするのが良いでしょう。
自己破産をするとたくさんの制限を
受けますが、人権まで侵害される
ようなことはありません。
最低限与えられたもので生活を
立て直すための制度ですから、
過度な心配は不要です。
もし分からないことが多ければ、
弁護士等を頼るのも良いでしょう。
