年々減り続けていた自己破産者ですが、近年また増加傾向にあるようです。
自己破産の原因は、意外にも身近なところにあります。
ここでは、自己破産者の推移や統計、また破産者から聞いた原因についてご説明します。
バブル崩壊後の2003年。
自己破産者が最も多かったのはこの頃です。
その後減り続けていたのですが、2016年を境にまた自己破産をする人が増えているというのです。
自己破産をすると7年間自己破産の免責を受けられなかったり、財産を没収されたり、特定の職業に付けないなどの制約があります。
しかし、生活をする上で重大な制限がないのも事実で、それが自己破産者を増やす原因にもなっているのでしょう。
現在は年に6~7万人の自己破産者がいますが、最も多かったころは20万人もいました。
不景気と消費者金融がキャッシングに力を入れていた事が重なり、借金を重ねる人が多かったようです。
次第に消費者金融への締め付けが強くなるとともに、銀行のカードローンの貸付審査も厳しくなっていったため、現在はその頃の半分に推移しています。
自己破産の原因で最も多いのは、低所得・生活苦によるものです。
毎日の生活に困り、消費者金融からの借金を重ね、返済できなくなるケースが多くなっています。
次いで、保証人になり借金を肩代わりし、払えずに自己破産するケースも多いようです。
その他、事業資金や病気の治療費、失業やクレカでの支払い、ギャンブルが原因となることも少なからずあるようです。
毎日の生活に困ってした借金や事業失敗で残った借金など、その額は100万円~数億円にのぼります。
借金の金額にもよりますが、自己破産をしたからといって重大な制限はないものの、安易に手続きを進めてしまうのはおすすめしません。
任意整理や個人再生、特定調停など、自己破産以外の道もありますので、まずは専門的知識を持った弁護士へ相談すると良いでしょう。
自己破産者は昔よりは減っているものの、未だ年6~7万人で推移しています。
自己破産は最後の手段ですので、まずは他に出来ることがないか、弁護士に相談してみましょう。